っじゃなくってぇ〜!!

救急車に運ばれてないよ!!

あたしがお母さんに
駆け寄ると…

「ウソよ!ウソ!
ちょっと…ビックリして!!」

興奮状態なお母さん。

「さっすが…あたしの娘!!
隆二様は素人にそんなこと
頼まないわよ!!
モデル!!やりなさいっ!!」

お母さんが満面の笑顔で
言う。

「…はいぃぃぃ!?」

あたしは驚いた。
いつもなら…ダメって…
ヤッパリ…隆二さんだから?

「ねぇ‥
それって隆二さんだか…」

「当たり前よ!!!!」

あたしが言う前に答えた。

"…こ、答えられた。"

さすがのお母さんも…
隆二さんには勝てるはずがないのだ…

お母さんは…
隆二さんの大ファンで
隆二さんが撮った写真集を
全て持っているくらいだから…
"そんなに…
すごい人なのかぁ〜…"

お母さんは…
次の日、近所の人に自慢
しまくった。

それは…
言わなくても…

わかっていた。