「かーずーまっ。遅いよー。」


「お前がはえーんだよ。」



久しぶりのデートにはしゃぐ私に呆れる一真。

いつもどおりの光景だった。

それからは、今まで会えなかった1ヶ月のことをお互いに話し合ったんだ。



一真は、部活が忙しくなかなか会えない。

だから会えるのがとても嬉しかった。


ピルルルルルルル


私の携帯が震える。


“ちょっとごめんね”


そう手で合図し席を立つ。



電話をし終えたあと席に戻ると、目の前には明らかに怒った一真の顔。



「誰だよ?」