キキーッッ 「あずさーっ!」 意識がなくなる前、一真の声が聞こえた気がした。 なんで・・・泣いてるの? なんで・・・私の写真があるの? 意識が戻ったとき最初に見たものは葬式だった。 誰もこっちを見ない。 私の目になぜか私が映る。 目を開けていない棺桶の入った私。 大好きな彼氏の一真は、私の家族に混じってもう一人の私を見て泣いている。