「あ!おい茜!!」

「どしたの渉太」

「見ろあれ!
お前先越されてんじゃ
ねーの!?」













渉太の視線の先には

崎美君を取り囲む
この前の後輩
3人組だった。










3人が次々と崎美君に
御守りやらタオルやらを
渡していく。











崎美君は困った顔を
していたけど、

それを受け取っていた。













「愁っていつも
あーゆうの
もらわねえのになー…。

おい!茜!
早くお前ら
くっつけよな!!」











そういえば渉太と皐月は
あたしと崎美君を
くっつけようと
してるんだっけ。












今は崎美君のことを
考えるだけで
心が痛いよ…。