「うそ…」









405号室は本当に
空き部屋になっていた。








昨日まで愁が
寝ていたベッドは
きれいに整えられている。






そしてそのベッドの上に
手紙がポツンと
置いてあった。







あたしはその手紙を
手にとった。













"茜へ"










愁の字でそう
書いてあった。










あたしは震える手で
手紙を開いた。