「茜…。



でも…オレは…

いつ動けなくなるかも、
いつ話せなくなるかも…



いつ死ぬかも…
わかんねえんだぞ?」












愁の顔が悲しそうに歪む。












「違うよ、愁。
違うの…。





理屈じゃないの。
あたしは愁の隣に
いれるだけで
幸せになれるの」












本当だよ、愁…。











「…茜には適わねえな」








愁はフッと笑って、

あたしの頬を伝っていた
涙をぬぐった。