目の前にいたのは スウェットのまま 息を切らしてる 愁だった。 「愁…! どうしてこんな所に!? 体が…」 「いいんだ!そんなの!」 愁はあたしを強く 抱きしめた。 「愁…?」 「ごめん、茜…。 ごめん…オレ…!!」 「愁。 とりあえず移動しよう? 病院の近くにいなきゃ」 そうしてあたしたちは 病院の中庭にやってきた。 もう暗くなり 始めていたので、 人はほとんど いなかった。