青木くん! あたしは何故か、助けて欲しいよりもバレたくないと思って 急に冷や汗が出た。 「遅いけど、ここにいる?大丈夫?」 部屋の鍵がしまっているようだ。 静かな部屋に青木くんの優しい声が響く。 「答えなくていいの?」 黒沢が楽しそうに小声で言った。 どうしよう……。 「黒沢、戻ろうよ」 あたしも小声で言ってみるけど、黒沢にどく気配は無い。 「桃谷ー?」 「…あっ…」