「………」 時間が止まったみたい。 不思議と拒むことは出来なかった。 黒沢は相変わらずあたしの頭を撫でてくれて 何度も、大事そうな優しいキスをしてくれた。 荒れた心が落ち着いていくようで、あたしは嫌とも言わずに目をつむった。 青木くんとは違う、匂い、感触。 何回めか分からないキスをしたあと、力の抜けたあたしを黒沢は抱えた。