涙なんか堪えられる訳ねえだろ

笑顔なんか作れる訳ねえだろ

だから俺は思い切り泣くんだ

君の顔が涙で見えない

お前がいなくなるってのに涙なんか堪えられる訳ねえだろ

君も泣いてるのかな…

俺はこんなときに励ましの言葉すらかけてあげられないなんて最低な奴だ

電車がやってくる

涙を一生懸命拭いて声を絞り出す

「大好きだよ」

君に届いたか分からなかったけど、君は俺の言葉を聞いて思い切り泣いていた

君は電車の中に入ってこっちを見る

涙を堪えもせずに思い切り笑顔を見せる

君は小さく頷いた

電車は出発する

大きく手を振る

涙を拭う

君の姿をしっかり見たいから…

君は見えなくなった

泣くことしかできない

だから俺は思い切り泣くんだ

涙が枯れても…