君がいなくなってからどのくらいの時が流れたのだろうか

しかしこの時計の針はもう動いていない

僕が君の誕生日にプレゼントしたこの腕時計

君はどんなときも身に着けてくれた

ある日、一本の電話をもらい病院へと向かうと、そこには変わり果てた君の姿があった

目を閉じたままの君

そして左手首にはキズだらけの腕時計がはめられていた

針は動いていなかった

数日後に渡された君の腕時計

針はあの時のまま止まっていた

その腕時計を両手で掴んで抱きしめた