若干静かになった教室に現れたのは紛れも無くあの狂犬…。
涼しい顔をしたその人は、先生の横に立ち、めんどくさそうに頭をかいた。
「あっ!!」
「なんだ川崎、知り合いか?」
「い、いえ…」
ついつい出てしまった声が恥ずかしくて俯いた。
バレてないかな…さっきのがあたしだってこと…。
「転入生だ。名前は荒瀬 虎之助(アラセ トラノスケ)。こんな名前で帰国子女だぞー。ほら、挨拶」
「日本はまだ慣れてないんで、わかんないこととか教えていただけたら嬉しいでーす」
「ってことだ。じゃあ荒瀬はそこ座れ」
「は~い。っとその前に」
えっ!?
目が合っちゃってる!!
絶対バレた…。
「荒瀬?」
大きな体があたしの目の前で止まり…。
人差し指で上げられた顎…。
少し傾げた荒瀬君の顔…。
「I like it, too」
そう言ってニコッ笑った荒瀬君はあたしの唇にチュッとキスをした。
涼しい顔をしたその人は、先生の横に立ち、めんどくさそうに頭をかいた。
「あっ!!」
「なんだ川崎、知り合いか?」
「い、いえ…」
ついつい出てしまった声が恥ずかしくて俯いた。
バレてないかな…さっきのがあたしだってこと…。
「転入生だ。名前は荒瀬 虎之助(アラセ トラノスケ)。こんな名前で帰国子女だぞー。ほら、挨拶」
「日本はまだ慣れてないんで、わかんないこととか教えていただけたら嬉しいでーす」
「ってことだ。じゃあ荒瀬はそこ座れ」
「は~い。っとその前に」
えっ!?
目が合っちゃってる!!
絶対バレた…。
「荒瀬?」
大きな体があたしの目の前で止まり…。
人差し指で上げられた顎…。
少し傾げた荒瀬君の顔…。
「I like it, too」
そう言ってニコッ笑った荒瀬君はあたしの唇にチュッとキスをした。