眠そうな虎君はあたしをベッドに引きずり込んだ。



「俺がお前をほったらかしてるって?」

「へっ!?」

「あと何だっけ。あたしより仕事が好きなんだとか?バカとかアホとか死んじまえとか。よくもそんなに言えたもんだな?」



言ってない!!



あたしは記憶がありません…。



「うぜぇにも程があんだろ」

「ごめんなさい…」

「結婚してやるから文句言うなや」

「えっ!?」

「うるせぇよ。好きなら従え」



結婚…?



虎君からのプロポーズ?



「返事は?」

「はい…?」

「よし、じゃあ今日のパーティはお前も同伴だ」

「うん…?」

「ボケッとしてんじゃねぇよバカ。俺は会社行くからな」



あたし、虎君と結婚するみたいです。



キャァァァァァァ!!



あたし結婚しちゃう~!!



「虎君っ!!」

「あ?」

「だぁい好き!!」

「わかったから早く服着ろよ。じゃあ夜な」

「いってらっしゃい!!」



結婚だぁぁぁよぉぉぉ!!