そして月日は流れ、俺の大学受験は見事合格。



林檎は受験ナシの専門に進むことになった。



千景も俺と同じ大学で、翠と京平は俺のホテルに就職。



かなり揉めて、最終的には実家に勘当されちゃったモモは翠ん家の嫁になり、金が貯まったら俺のホテルで式を挙げる予定。



のぞみは留学が決まり、卒業式も出ないままアメリカへ。



ジョーにそれを伝えたら喜んでた。



藤子も今のまま、取りあえずは教師を続ける。



きっと光輝と海里には手を焼くだろうけど。



そうそう、光輝。



ケガで学校休んだせいで出席日数が足りねぇとかで2年生やり直し。



俺のサクラボタンは光輝に譲った。



あとは光輝の役目だ。



ケンカと林檎と水くせぇ友情に明け暮れた高校生活、めちゃくちゃ楽しかった。



きっと親父がこの学校に俺を入れたのはコレが目的。



一生の宝を得た気がする…。



よし、じゃ、派手に卒業すっか!!



「虎ぐぅん…」

「泣くの早くね?」

「だっでぇぇぇ~」



モモが笑う中、仲良く俺達は卒業式に出る。