その日、慌てた声で電話をしてきた林檎。



まぁ大体の検討はついてる。



「信じられないよね!?翠君とモモだよ!?」

「ん、そうだな…」

「でもふたりの子なら絶対カワイイんだろうなぁ~」

「そうだな…」



永遠と翠とモモの子供の未来予想を聞かされてから電話を切れた。



翠が親になるなんてマジビックリ。



俺はまだまだ考えらんね…。



自分が未熟過ぎると思ってるし、今結婚してガキなんか作っても俺は家に帰れる自信なんてない。



これからが俺の正念場だと思ってるし。



だからまだ俺はこのままでいい。



それにしても翠がいなくなったら寂しいな…。



アホ京平とどうやってあの学校を押さえ込むんだよ…。



って、もうケンカなんかしてる場合じゃねぇよな、俺達。



少し大人になってみなきゃ…。



「もしもし、虎さん!?」

「あ!?」

「ヤバイことになった!!」

「ふざけんな海里~!!」



実際問題、俺はまだ引退できなそうだ…。



はぁ~~~…。