手を繋いで家までの道を歩く俺達の心はきっと暖かい。



林檎も俺もたぶん同じ気持ち。



「虎君はあたしをお嫁さんにしてくれるの?」

「そのつもりだけど」

「よし、決めた!!あたし秘書になる!!」

「あれは冗談だって。バカな林檎に秘書やられちゃ俺が大変だ」

「やるの!!絶対虎君の役に立つから!!」



まぁいいか。



林檎の将来は林檎のもんだし。



たぶん勤まんねぇと思うけど。



「虎君電話鳴ってる~」

「ん?海里だ…」



海里からの電話なんて珍しい…。



嫌な予感…。



「もしもし?」

「虎さん、ごめん…。1年のヤツらがふたつに割れて新しいボタンが…」

「明日でいいだろ」

「光輝先輩が集団で襲われて…」

「マジ?光輝は!?」

「今病院です…」



海里に任せてた1年が半分、俺と敵対。



影でコソコソ動いてたのは知ってたけどまさかこんなに早いとは…。



「林檎、行き先変更。北病院」

「光輝君になんかあったの!?」

「1年にやられた」



休みなのに揉めんなよ!!