虎君の家に帰って早速調べた。



秘書の専門学校なんてあるんだ…。



ここに通って検定受けるの?



それってあたしも受験生ってこと…?



ん?



試験ないとこもあるの!?



よし、相談してみよう。



「もしもしお父さん?あたしね、秘書になりたいから専門学校行かせて?」

「思いつきで言ってるなら行かせない」



まずしばらく考えてみろと言われ電話を切った。



確かに思いつきだったけど…。



あたしって夢もないしなにも出来ないし…。



せめて虎君の役に立ちたい…。



ん?



あたし、結婚前提で考えてない?



プロポーズもなにもされてないのに!?



やっぱり考え直そう…。



「林檎チャン見てると百面相みたい」

「うるさい。あたし、のぞみチャン大嫌い!!」

「知ってるよ~。でもあたしはどうしたらいいの?虎之助さんが好きで好きでどうしようもない…」

「あたしに聞かないでよね!!あたしも虎君が好きで好きでどうしようもないんだから!!」



のぞみチャンとは和解できる日が来ないと思う。