また面倒なことを…。



「ジョーがコイツを好きになったから別れるって言ったんだろ?俺には関係ねぇよ」

「あるわよ!!日本に行くと言ってるの!!あなたの影響でしょ!?」

「ジョーが勝手にしてることだろ。俺を巻き込むんじゃねぇ。ちなみにコイツもジョーになにかしたわけじゃねぇからな」

「あたしはどうすればいいのよ!!」

「知るか!!とりあえずお引き取り願います」



なんて言っちゃったのが間違い。



女がキレて帰った拍子にのぞみに抱き着かれた。



「やっぱり好きです!!」

「そりゃ残念。俺は林檎一筋」

「ヤダ!!虎之助さんがほしい…」



泣かれてます…。



そこにガチャッと開いたドアから顔を出したのは帰ったはずの林檎…。



ままままま、待て。



「最低…」

「違うっ!!これにはわけがっ!!」

「結局虎君なんか誰でもいいんじゃん!!」



そう言い放って家を飛び出した林檎…。



抱き着かれたまま立ち尽くした。