ムラッとさせんじゃねぇよ…。



しばらくおとなしくしとくつもりだったのに…。



「夜だねぇ…」

「だな」

「虎君が京平達と遊んでる時はいつも夜?」

「気づけば夜って感じ。眠くなったらホームレス状態」

「どこでも寝れるんだ…」



だからあのまま密室で寝てもよかったけど…。



でも林檎が可哀相だよな…。



晴れて学校から出た俺達は林檎のアパートに向かった。



久しぶりに入った林檎の部屋はいつもと変わらない。



「寒い…」

「今ストーブ着けたから!!」

「温めろ…」



異常なくらい寒い林檎の部屋でベッドに座りピッタリくっついた。



すげぇ林檎が暖かい…。



このまま寝ちまう~…。



そう思った瞬間、目を開けると朝だった。



あれで寝たのか!?



一瞬しか寝てないような気がするのに…。



隣には着替えてシャンプーの匂いを漂わせてる林檎…。



布団の上に寝たもんだから夏用布団と3枚のブランケットがかけられてた。