同じベッドに入り、腕枕をしてくれる虎君からはコーヒーの香り…。



寝てなかったのかな…。



「明るくなってんじゃん…」

「うん、お仕事?」

「まぁな。ってかコレ痛くねぇ?」



痣が出来た手首に優しく触れる虎君の指…。



暖かい…。



「虎君、好き?」

「質問の答えになってねぇんだけど…」

「ねぇ、好き?」

「知ってんだろ。タダじゃ言わん」

「だよね…。寝る!!」

「好きだ」



また…泣きそう…。



このまま虎君の体に吸収してくれたらいいのに…。



それくらい好きなの…。



だから…虎君の気持ちが嬉しいよ…。



「まさかまた前払い?」

「今回は特別ボーナス」

「大好き…」

「うっせ。さっさと寝ろチビ」



この腕は誰にも渡さない。



虎君の隣には絶対あたしがいる。



だから…なにがあっても離れたりしないから。