前にいた学校からのお客様らしく、柴田が校門に向かった。



楽しそうだから行っちゃうし。



「俺達だけ退学なんて納得いかねぇんだよ」

「それは仕方ない。俺の親父が権力者だから」

「ふざけんなよ!!おめぇからケンカ吹っかけたんじゃねぇか!!」



だいたいはわかった。



柴田は腹黒い。



こういうヤツは味方にしといた方がなにかと役に立つ。



「柴田、俺が相手してやろうか」

「いいの?」

「おぅ、体鈍ってっからな。準備運動」

「じゃあ頼んだ」



5人もいるならストレス発散できんな。



柴田の胸倉を掴んでるひとりを吹っ飛ばした。



爽快っ…。



「やるねぇ~」

「まぁな」



そのまま5人とケンカ。



ガッツリ殴られ、殴り返し。



超スッキリ!!



「久しぶりに見た~。虎のケンカ」

「楽しかったな!!教室行くか!!」



この柴田が連れて来た客が後の事件へと発展するなんてこの時は全く考えずにいた。