さすがに可哀相になったから夜メシの前に少し寝かせてやった。



マジでガキみてぇな寝顔…。



この傷が治ったらデートにでも連れてってやろうかな…。



「虎之助~」

「だからなんなんだよこの家はっ!!勝手に入ってくんなって言ってんだろババァ!!」

「だって彼女見たいし~。うわっ!!小さ~い!!」

「起きたらぜってぇテンパるから起こすなよ…」

「女の子ってカワイイね~!!見てみて!!今笑った!!」



やっぱり次からは林檎ん家にしよう…。



ん!?



誰だアイツ…。



「なぁ、アレ…」

「尾崎君だって~。虎之助に会いに来たみたいよ~」



尾崎、尾崎…尾崎~!!



転入したての時にやっちゃった3年じゃねぇか!!



なんで来んの!?



「お邪魔してます…」

「なんの恨みだよ。おめぇからケンカ売って来たんだろーが」

「違うっつーの。マジムカつくけどしきたりだから…」



そう言って渡された袋を受け取った。