なのに全く離そうとしてくれない手…。



「別に悪いことしてるんじゃないよ?」

「でも…」

「寂しい思いさせてる彼が悪い。ってことでおみくじ引こっか!!」



なんでそうなるの!?



柳君強引過ぎっ!!



そんな強引な柳君はあたしの分までおみくじを買った…。



「あっ、大吉だ…」

「俺もっ!!」

「結ぼうか…」



近くにあった大きな木にふたりでおみくじを…。



高くて結べないっ!!



「小さいね、川崎さん。カワイイ」

「いやぁ…」

「今年はいいことありそうだね」



そういいながら枝を下げてくれた柳君…。



ヤバイ…。



はたから見たらカップルだよ!!



「あのねっ!?あたしやっぱり…」

「俺にしない?」

「えっ!?な、なにが!?」

「彼と別れて俺と付き合ってほしい」

「へっ?なんで?」

「中学の時、好きだった。川崎さんのこと。でも高校、男子校だしさ…。いつの間にか地元離れちゃってるし…」



なぜあたしが好きと?