そして0時前、ガッチリ着込んで外へ出た。



向かった神社には沢山の人…。



その中でひとり、ボーッと空から降る雪を見上げてるのはあの柳君。



やっぱり待ってるんですね…。



「川崎さんっ!!」

「ご、ごめんね柳君…」

「別に待ったりしてないよ!?さぁ行こ~!!」



違う、その意味のごめんじゃない!!



今からあたし帰ろうとしてるんです…。



「あのね、あたし…」

「カウントダウンに間に合ったね!!中行こう!!」

「えっ!?」



手をギュッと握られた…。



結構強い力で…。



そのまま強制的に歩かされて人が沢山いる神社の中へ…。



カウント…ダウン…しちゃった…。



「お参りしよ~!!」

「柳君っ!!」

「ん?」

「あたし帰る…」

「なんで!?」

「か、彼氏に悪いかなって…」



それよりも手を離してもらいたい…。