「別れるか」

「えっ!?」

「俺といたらお前の被害は増える」

「ヤダよ!!どんな目にあっても別れないもん!!」

「なんで?」

「虎君にドッキュンしたから…」

「ははっ!!意味わかんねぇ!!」



まぁ林檎がいいならいいんだけど。



そんなに俺が好きなのかよ。



「なぁ、退院したら家来いよ」

「行く~!!」

「朝まで可愛がってやるから」

「え゙っ!?やっぱ行かない…」

「ムリ、好きなら従え」

「うん…」



お互い血の味がするキスで笑顔になれた。



こんな小さい体でよく耐えたな…。



これからは俺が守ってやるから。



「ちょっとおふたりさん?ここは病院!!」

「いたの?邪魔すんなよ」

「いたの?じゃないよ!!学校の事件なんだから!!」

「表沙汰にしなきゃいいだろ」

「病院まで来てなんてことを…」

「任せろよセンセ。じゃあ俺も明日来る」



傷だらけの顔が笑って手を振ってた。



きっと俺の前じゃ泣きたくなかったんだろうから…。



だから帰ってやるよ。