そして次の週。



「よろしくお願いします!!」

「「カワイイ~!!」」



マジでうちの制服着てやがる…。



うぜぇ…。



「ちなみに虎之助さんと一緒に住んでます!!」

「「えぇぇぇぇっ!?」」

「先生、わからないことだらけなのであそこの席がいいです!!」



林檎の席を指差してニッコリ微笑むお嬢様…。



林檎にはなにも言えなかった俺…。



「ど、どういう…こと?」

「わけは…あとで…」

「イヤ!!あたしの席!!」



そうだ、ここは林檎の席だ。



ってかアイツ、俺に気があんのか?



「川崎、代わってやれ」

「イヤだってば!!」

「お前小さいんだから前の方がいいだろ」

「いやぁぁぁぁぁ!!あたし泣くよ!?絶対代わらないっ!!」



林檎が本気で駄々っ子だ…。



愛されてんな、俺。



「じゃあやっぱりあっちに座れ…」

「あたしも泣きますよ?」

「俺を困らせるな…」

「イヤです!!虎之助さんの隣がいいですぅ…」



いちばん困るの俺なんだけど…。