そしてヤツらが深夜近くに帰ってったから眠たそうな林檎を傍らに置いてスポーツニュースを見てた。



「おぉ、勝ったな」

「サッカー?ファンなの?」

「いや、うちのチームだから」

「へっ!?」

「このサッカーチーム、うちの」

「ち、チーム持ってるの?」

「普通だろ」

「全然普通じゃない!!」



今度観戦しに行くかな…。



林檎とデート…。



「いまさらだけど虎君のお家ってなにしてるの?」

「いろいろ。電気関係とか。あとは家とか企業買収。ネット、金融関係も。小さいとこで花とかインテリアの輸入?」

「へ、へぇ…」

「まだあるけど?」

「もういい…」

「荒瀬グループって聞いたことねぇ?」

「ある!!」

「僕はそこの御曹司さ」

「…………」

「まぁ親父が自分の実家の稼業と統合したからこんなにデカくなったんだけどな。だから母ちゃんと結婚出来たようなもん」



そんなだから俺も見合いさせられんだと思ってたのに…。



すんなり林檎を紹介させてくれた理由ってなんだろう…。