ホテルに戻って一言…。



「出てけ」



そう言った虎君に対してビックリした顔のふたり…。



そりゃそうか…。



「虎…?」

「お前らどっか行け」

「マジで!?戻ったのか!?」

「は!?」

「よかった!!やっぱりこっちの虎が本物だよな!!京平!!モモんとこでも行くか!!」



本当に出て行っちゃうの?



あたし食べられちゃうの?



ふたりが部屋から出でった瞬間、ドサッとベッドに押し倒された。



「さすがにここでは…」

「好きなら従え」



久しぶりに聞いたかも…。



やっぱりこっちの虎君の方がしっくり来る…。



首筋に触れる唇も、背筋のゾクゾク感も…。



やっぱり虎君はこうじゃなきゃ…。



「やっ…」

「イヤなの?やめていいわけ?」

「イヤじゃないです…」

「素直でよろしい」



虎君だ…。



虎君が戻ってきた…。



もうこのまま従う…。



そう思ったのにガチャッと開いたドア。