あっと言う間に走り出したバイク…。



どこに行くと?



着いた場所はあたしのアパート。



ムリ言って一人暮らしさせてもらったあたしの城…。



「カギ出せカギ」

「カギ!?えっと、はい?」



ガチャガチャと鍵を開けた虎君はあたしを連れて中に入るなり、ベッド直行。



う、ウソ…。



「好きなら従え。好きならそう言え。好きなら俺に刃向かうな」



それだけ言った虎君はあたしの制服を手際よく脱がせた。



目が…。



マジだ。



「ちょちょちょちょっ!!タイム!!」

「林檎、一目惚れ…」



えっ?



今なんて言ったの?



あたしに…一目惚れ?



「待って…」

「待てねぇ。自分の好きな女、目の前にして欲情しねぇヤツなんかどこにいんだよバカ」



嬉しすぎて泣いちゃう…。



もう…虎君に全部食べられたいっ…。