でもあたしに止める権利はあるの?



あたしはちゃんと虎君の彼女なの?



「林檎、虎いねぇなら一緒に帰ろうぜ!!」

「ごめん京平っ!!」



浮気なんて本当はイヤ!!



あたしだけにしか触らないで…。



気持ちも体も他のコにあげちゃダメ!!



「虎君っ!!」

「いてっ…なに?」



『行かないで!!』



そういいたかったのに体が虎君に突っ込んだ。



後ろから抱き着く形になってるあたしの喉はカラカラ。



気持ちを伝えるって難しい…。



「虎君は…あたしじゃなくてもいい?」

「お前が浮気していいって言った」

「ヤダ!!行かないで…」



ウソ…。



涙出て来ちゃった…。



あぁ、あたしって相当この狂犬が好きなんだ…。



「言えんじゃん」

「虎君があたしを好きじゃなくてもあたしは虎君が好き…です…」

「じゃ、行きますか!!」

「へっ!?」



ズルズルと引きずられたあたしは虎君のバイクの後ろに…。