そのまま前蹴りで一人を飛ばして横にいたもう一人にいつの間にか肘が入ってて…。



その勢いでもう一人に強烈なパンチ…。



それはまるで腹ペコな猛獣が獲物を一瞬で片付けるような光景…。



「さて、帰るぞ林檎」

「う、うん…」



もう終わりみたいです…。



やっぱり強い…。



「翠、裏門に3人死んでっからあとよろしく」



翠君に電話を入れてからバイクを走らせた。



痛そうだったな相手の人達…。



まだ心臓がバクバクしてる…。



「待ってたよ林檎チャ~ン!!」



虎君の家に帰ってお母さんの顔見たらなんだか安心しちゃった…。



このお母さんからあの息子…。



お父さんが野獣なんだろうか。



「見て見て!!カワイイでしょ!?林檎チャンに似合うと思って!!」



水色のフワッとしたドレス…。



カワイイ…。



こんなの着たことないよぉ~…。