そしてモモが調べた結果…。



「お揃いのネックレスだって」

「お揃い…」

「『でも虎君が嫌がるから我慢するの…。一生ね…』って切ない顔で言ってた」

「お揃いとかムリ…」

「可哀相な林檎~。『お揃いの指輪だと虎君の凶器になっちゃうからダメだよね』っても言ってた」

「わかった…」

「じゃあ紹介よろしく~」



お揃いは俺の男道に反する…。



それを曲げてでも林檎に買ってやるべきか…。



「虎さん!!ガッコの外に隣の高校のヤツらが来てる!!」

「俺が出向くの?」

「虎さんが出向かないで誰が出向くんスか!!」



めんどくせぇ~!!



ぶち暴れてやっからな。



「なんか用かコラ」

「お前が荒瀬とかいうアホ?」

「死ね」

「ぐはっ!!」



マジでどうすっかなぁ~…。



俺は林檎のことで頭がいっぱいなんだからケンカなんか仕掛けてくんじゃねぇ。



「いきなり始めてるし…」

「アホって言われたからつい」

「容赦ねぇな虎…」



さっさと片付けちまえ。