やたらと盛り上がった合コンは次の店に行くらしい…。



「ねぇ虎君、抜けちゃわない?」

「抜ける!!」

「じゃあこっそりね!!」



お前もつまんないタイプか!!



これでやっと帰れる!!



名前も知らない女と二人でヤツらから離れた。



なぜか腕を組まれてて…。



「どこ行く?」

「は!?」

「ラブホ行っちゃう?」

「なんで!?」

「えっ!?そのつもりで抜けたんでしょ!?」

「んなわけねぇだろブス!!帰るし!!」

「ブス!?誰からも言われたことないのに!!」

「おめぇよりカワイイヤツんとこ行くからじゃあな」

「あんた最低!!」



帰ろう~。



林檎ん家に。



駅前に停めてたバイクに戻って林檎んちに向かった。



カギを勝手に開けると風呂上がりの林檎が髪を拭きながらテレビを見てた。



「虎君っ!!早くてよかったぁ~…」



俺を見るなりギュッと抱き着いてきた林檎…。



ほら、こっちのがカワイイだろ…。