「だけど、
これから火種は、
どんどん拡大する。」


大きくなるその前に、
どうにかできると
思っていた・・・と、
彼はいった。


読めない。


全く、話の筋が
よめない。


「私は、君を・・・
H&Tに売却する。

・・・あの男の
側近候補として。」


私を許してくれと
士官は、俯き言って。



『大天使長なら・・・
堕天使も裁けるだろ?』


そういった。


「親父・・・?」


それが


俺が


親父と交わした

最期の言葉となった。



 

目の前で
肉片となった親父を



俺は、血まみれの
右半身をかばいながら
見ていた。



「伏せろ!!」


その声と轟音


どちらが
早かったかなんて
解りもしない。


養父は


形すらなくした。




俺に

重過ぎる

『正義』を残して。