「うまいこと、
いうじゃねーか。」

耳元で囁く。

「ほんとだってばっ!
単なる興味よ!

あんたの名前をいれたら
弟とかでてきて・・・

聞いた事もないから・・・」


ほう?

首筋に唇をあてる。


「名前を・・・ゥグァッ!!」

首筋にキツめに歯をたてれば、
声は途切れ、
ぐはっ・・・っという息を吐き
彼女は向きだしの
コンクリートの壁に、
体重を預けた。


まあ・・・いいだろう。

嘘じゃないようだ。


「今後は、俺に直接聞け。
勝手な事をするな。」

言って、モニカを解放する。


彼女は荒い呼吸を
繰り返しながら、
床に崩れた。


『惚れたオトコ』か・・・

内心、沸き上がってくる様な
何かをおさえこんで、
モニカを抱き上げる。


このまま、
抱いてしまいたい衝動を、
必死で抑える。


「明日、予定どおりに。」

ベッドへ身体を横たえ、
それだけを、言い残して、
彼女の部屋を後にした。