モニカの口を掌で塞ぎ
その耳元に唇をよせた。

「あとで詳しく聞く。
アイツの通った後には
盗聴器があると思え。」

小声で命令する。


・・・盗聴器か・・・


人のオンナ
勝手に汚しやがって。


・・・おさまらねぇ。

腹の奥底に
黒い感情が渦まく。


「なぁ、リディア。

イケたのか?」

そのまま耳たぶを
舐め問う。

彼女は、身体を
ビクッとしならせ
首を横に振り否定する。


「声、だせよ。

言葉でわかるように
言え。」

コイツの弱いところは
熟知している。

快感を引き出す事は、
訳もない事だ。


だが・・・


「お前も、お仕置きもんだ。
リディア。
『俺のモン』だって
自覚がたりねぇ。」


「え・・・?」


モニカが小さく
声をあげた。


「当たり前だろ。

お前は、結局、
俺が買い取ったんだ。
立派に俺のモノじゃねえか。

マトモな抵抗
したんだろうなあ?

勝手に貪られてんじゃねぇよ。」


唇を奪う。

鼻から声が漏れる。


「で、
どうだったんだよ。
アイツの指でイケたのか?
舌でイケたのか?

どこまで貪られた?」