「・・・あばれんなよ。
何となくわかったから。」

ジニーは、そういって、
私を抱き寄せた。

厚い胸板
見た目より筋肉質な腕に
何だかドキドキした。

ジニーの片腕が、
私を抱いたまま、
一方の腕が、
下半身へと動き、

バスタオルを少し
捲くりあげながら
肌に触れた。


身体が、勝手に


ビクッとしなった。


ジニーの吐息が
耳にかかり
肌が総毛だつ。

甘やかな、何かが
体内をうごめいた。


「あっ・・・」

ジニーの腕の中で、ビクつき、
思わず声を漏らす。


自分じゃないような声に、
驚いた。


すぐに、
そこから、指は離れ、
私は、解き放たれる。


そして、彼は、誰かに
電話をかけ始めた。



ねえ?ジニー。誰?
誰に、電話してるの?


誰をよんでるの?


私じゃ、ダメなの?


口をつきかけた問いを
飲み込んだ。


半時間ほどして
ミオが、何かを持って
尋ねて来てくれて、
さっきの電話相手が、
彼女だったとわかり、
ホッとした。