ユリは顔を赤くしながら。

「なに真剣な顔で、お礼なんて言ってんのよ!」

そう言う。

「でも本当に、私だけだったら、どうしていいのか分からなかったから・・・。」

ユリは照れながらも、少し嬉しそうに。

「もういいってば!ナナは家族みたいなもんなんだから!さぁ帰ろ。今日の夕食なんだろう?」

そう言って歩き出した。


私はお母さんのお墓をもう一度だけ、そっと見てから。

ユリの隣りへと急ぐ。


そしてそのまま二人。

普通の中二の女の子がするように。

じゃれ合いながら。

仲良く並んで、歩き出した。

<終>





~あとがき~

最後まで読んでくださって。

本当にありがとうございます^^

本編の“友愛日和”ともども。

よろしくお願いします!

感謝の気持ちを込めて。

ロイぽん