ユリの家のお泊りから、しばらく経って。

ユリはどう段取りをつけたのか。

レイジくんとシュンくんとユリと私の四人で、遊園地へと行くことが決まった。


気が重いような。

少し嬉しいような。

変な気持ち。


それでも。

“現実的な問題として、子供を育てていける?”

ユリのあの言葉が、いつも私の心にそっと、問いかけ続けていた。


・・・お腹に、手を当ててみる。

ここに私と同じ命があるだなんて。

なんだかまだ、実感がわかない。


私は小さく、首を振った。


きっと、答えなんかでない。


だから私は。

ユリの賭けのような話しを聞いたとき、ホッとしたんだ。

ユリに。

どうにもならない。

この子の運命を、委ねてしまえばいいと・・・。


私はなんて、卑怯者なんだろう。