そうだ…


相楽さんのお部屋に泊めて頂いたんだった。



私が起き上がると床では相楽さんが布団からはみ出して寝ている。



そっと、起こさないように相楽さんに布団をかけ、そばにあったメモとペンをお借りした。




“昨晩はお世話になりました”


“近藤雪音(コンドウユキネ)”




私は相楽さんのうちから、まだ小雨が降り続いている中、自分のうちへと走り去った。












いつからか眠ることが苦痛になっていたのに、昨晩は一回も夢を見ずに眠ることができた。


そのおかげか、いつもより体がだいぶ楽に動くように思う。