私は傷ついたけど、もう立ち直れないと思ったけど… それでも今、笑ってる自分がいる。 木漏れ日の射す緑の廊下でミヤ君に出会ってから。 里沙ちゃんにも、そんなひとが現れてほしい。 ただ、春の自分を思い出すと、あんな絶望を他の誰かが味わうなんてイヤだった。 毎日 灰色で。 枯れることのない涙。 今の私には明菜に掛ける言葉が浮かばない。 .