『…………………はぁ、もう疲れちゃった。』 家に帰った途端、私の口から出たのは溜息だった。 公園ではあのまま、二人の間には広くもないけど、決して近くもない隙間があいたままだった。 いつも二人になると途端に甘えてくるミヤ君も黙って見つめてくるミヤ君も、そこにはいなかった。 私が知っているミヤ君は、その日どこにも居なかったんだ。 .