ゆっくりと起き上がった選手は紛れも無いミヤ君だった。 保健室に向かうためかゆっくりと校舎に部員の肩を借りてやってくる。 だんだんと近づいて来て、はっきり見えだした。 顔が痛みに歪んでる。 支えがなければ歩けそうにもない。 …ミヤ君が一瞬だけ、顔をあげこちらを見た。 目が…確かに合ったはずなのに、すぐに反らすように俯いてしまった。 ねぇ、ミヤ君…? .