そして次の日からは修学旅行。
私の顔はゆるみっぱなし。


『あーもーそんなに嬉しいことあったの?』

「真紀聞いて!昨日のデートでね…」


行きの新幹線の中で、真紀に昨日のことを事細かに報告する。


「でね!その買ってもらったピアスがこれ!」

髪を耳にかけて真紀に見せる。

『へえ〜。またずいぶん可愛いの買ってもらったね。』

「ミヤ君が選んだんだよ♪」

『意外だわ〜。まっどうせ毎日つけるんでしょ?』

「もちろん♪」



初めてミヤ君が買ってくれたもの。
ミヤ君が選んでくれたもの。


でも、何より私から言ったわけでもないのに当たり前のようにお揃いのものを選んでくれたことが嬉しかった。

私がミヤ君の隣にいるのが当たり前かのように。




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