パサ....


微かに感じた何かの重みに瞼を開く...


「ン...」


「あっ....ゴメン..起こした」

まだ開ききっていない目にボヤッと写るのは
今帰ってきたらしいスーツ姿の陽君だった。


「あっおかえりなさい」

「ただいまゴメンね遅くなって...」
  

「ううん。凄いうれしい」


お帰りなさいの意味もこめて
抱きついた


「じゃあケーキ食べよ」


テーブルについて歌を歌ってケーキを切った。




「これ。プレゼント」


そう言って差し出された物は小さな袋


「ありがとう開けてもいい?」


「もちろん」

笑顔でうなずく彼


開けてみると中身は...


「指輪...?」