「玲奈、おはよう」

ドクンッ

陽介の甘い声が頭の中で響く。

ドキンッドキンッ

「おは・・・よ」

少し不自然になってしまった。

「あ、柚木おはよ♪」

後ろカラここにいるメンバー以外の声がきこえた。

ゆっくり振り返ってみると、

「何か、久しぶりだね♪」

鈴木先輩が立っていた。

「会長!!お久しぶりです。」

「ねぇ、その紙袋の中って」

先輩があたしが持っている紙袋に指をさす。
みんなの視線はそこに集まる。

「もしかして、チョコ??」

カアッ

図星なだけに、顔が赤くなる。

「えっ、ほんとなんだ?!冗談で言ってみたのに・・・」

うぅっ・・・先輩〜(泣)
陽介の目の前でなんて・・・