「もしかしてそれって、」

楓は、あたしの左手にある紙袋に気づいた。

「うん、チョコ♪」

それを、顔の横へと持っていき笑って答える。

「そ−ゆ−楓も、それは??」

楓も、鞄と一緒に紙袋を持っていた。
それは、ど−見たってチョコレートしかない。
わかっているケド、聞いてみる。

「へへっ、一緒♪」

楓も、あたしと同じように顔の横に持っていきニカッと笑う。


「お、玲奈ちゃんと楓ちゃんじゃん♪」

後ろカラ愁司君の声が聞こえた。

愁司君がいる=陽介がいる。

「あ、愁司先輩、陽介先輩♪
おはよ−ございます。」


ドキンッ

ほら、やっぱり陽介もいる。