「…とりあえず、
ここに越して来る前までの記憶は、無い」
「一樹さん、それで良いと思います?
自分が昔何をしたのか、
ずっとずーっと知らないままで……」
「何?」
幸枝の言い方がさっきまでと違い、
とても冷たくなった。
「何が言いた…」
一樹は起き上がろうとした。
だが、不意に視線がぐらついた。
床に、頭から倒れ込んだのが分かった。
ここに越して来る前までの記憶は、無い」
「一樹さん、それで良いと思います?
自分が昔何をしたのか、
ずっとずーっと知らないままで……」
「何?」
幸枝の言い方がさっきまでと違い、
とても冷たくなった。
「何が言いた…」
一樹は起き上がろうとした。
だが、不意に視線がぐらついた。
床に、頭から倒れ込んだのが分かった。