「分かった!

……分かったから、放してくれ。歩きづらい」

「あら嫌よ。

ふらふら歩いてるのを、わざわざ支えてるんだから、感謝しなさい」

「………」
 
一樹は、大人しく従う他無かった。
 
周りの視線が気になって仕方が無かったが、見なかった事にした。