それを当の晴喜は、どこ吹く風と笑って流した。

「いつまで油を売っている気だ。

来い!仕事は山積みだぞ」

「うわっ……てめえ、襟首掴むんじゃねえよ!

普通に歩く!行けばいいんだろ、行けば!」
 
樋口は大騒ぎをしながら、進藤直々に引っ張られていく。

「じゃあな、また後で来るからな!」

「分かってる」
 
一樹の返事に続いて、

晴喜が「うん」光が「あいあい」と答えた。